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環境にも肌にも優しい 新潟が生んだお米の枕

一つの製品には、多くの思いが詰まっている。
FUTONSTARのアイテムに込められた開発者の思いをご紹介する、商品開発ストーリーの第四回は、新潟県に本社を置く木村綿業の、新潟ならではのオリジナル商品に込めた思いをご紹介します。

「篩下米(ふるいしたまい)」と呼ばれる米の存在をご存知でしょうか。

それは、粒が小さく食用に適さない米のこと。この度、新潟県に本社を構える「木村綿業株式会社」から、地元新潟県産の篩下米や廃棄米を活用した寝具が誕生しました。同社は米を原料とした【国産バイオマスプラスチック】を開発し、それを寝具の中材に使用したのです。

 

安心・安全の“完全日本製枕”『ライシリナ・リルビ』

昨今、日本製を謳っている寝具は多々あります。しかし、中材の殆どを海外に依存しているのが実状です。そんな中、明治44年創業の老舗メーカーである木村綿業が安心・安全の【日本製】と胸を張って発表するのが、『ライシリナ・リルビ』(コメプラ枕)。新素材【国産バイオマスプラスチック】を枕の中材として使用することで、原料を海外に依存しない国産資源(新潟県産)、地産地消の寝具を実現しました。

地球に優しいカーボンニュートラルな素材

国産バイオマスプラスチックは、枯渇資源である石油から【再生可能資源】への切り替えを可能とし、化石燃料からの依存を軽減することができます。また、原料となる植物(米)が成長する際に、二酸化炭素(CO2)を吸収していることから、燃やしてもCO2量が「差し引きゼロ」(カーボンニュートラル)になることが期待され、CO2の排出削減に貢献できるのです。

 

米入りのパイプ。新潟県産の篩下米・廃棄米を原料とした国産バイオマスプラスチック樹脂。

 

肌に優しく、睡眠の質向上にも期待

もちろん同社のこだわりは「メイド・イン・ジャパン」や「環境配慮」だけではありません。100余年にわたる寝具製造業として「機能」や「寝心地の良さ」への追究も欠かせない事項です。『ライシリナ・リルビ』の側地には植物由来の繊維【テンセル™リヨセル繊維】を使用。シルクよりなめらかでやわらかい肌触りと、コットンに勝る吸放湿性が特徴で、就寝時の心地よさだけでなく、乾燥や敏感肌の痒み、寝汗からくるムレ・臭いなどによる睡眠不足の解消に貢献します。また、自宅で丸ごと洗えることも嬉しいポイントです。

米袋のパッケージはプレゼントとしても喜ばれる。

よりよい商品を目指して

今や「サステナブル(持続可能)」であることが社会全体、もちろん寝具業界でも当たり前に目指される時代。しかし、地球環境に配慮するあまりに商品の機能効能が劣っても良いものとは呼べません。木村綿業の本開発は、それらを両立し、環境に優しく消費者のニーズに寄り添った商品への先駆けとなります。「健やかな明日のため、良質な睡眠環境を提供したい」と考える同社の取り組みは今後も期待できそうです。次回以降も最新の情報や商品を本コーナーでお届けしていきます。

木村綿業ウェブサイトはこちら

 

 

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