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【対談後編】香りで睡眠は変わる?「香りと睡眠」 -髙橋志保さん(アロマセラピスト)×大塚慶輔さん(フィジカルコーチ)対談-

私たちの生活と“睡眠”との関わりを探っていくインタビューコーナー。アロマセラピストの髙橋志保さんとフィジカルコーチの大塚慶輔さんとの対談の後編です。海外では医療としての認知が高く、実は身体の健康を促す作用のあるアロマの香り。今回は「香りと睡眠」をテーマにお話を伺います。

インタビュー前編はこちら

【髙橋志保(たかはししほ)氏 プロフィール】
1978年生まれ。大学卒業後、金融業からアロマセラピストへ転身。英国IFA、英国ITEC、米国NAHAの各アロマセラピストの資格をシンガポールにて取得後、現地サロン及びアロマ先進国であるイギリスにて研修を受け帰国。
2012年10月より東京にて“インナービューティ”をモットーに心と体のためのアロマセラピールームLa Estrella (エストレーリャ)を開いている。世界で美と健康を提供する施設やセラピストを選ぶ『The Health, Beauty & Wellness Awards(ヘルス、ビューティ&ウェルネスアワード)』2017年、2018年、2019年3連続で受賞。

【大塚慶輔(おおつかけいすけ)氏 プロフィール】
1977年6月2日北海道生まれ。数々のプロサッカーチームのフィジカルコーチを経験し、現在は大宮アルディージャ所属。2017年に株式会社ライフパフォーマンスを設立。“トップアスリートのコンディショニングをすべての人に”をコンセプトに、フィジカルコーチとしてのノウハウを生かし、アスリートだけでなくビジネスパーソンにもトレーニングやライフスタイルの指導・サポートを行なっている。
<指導歴>
アルビレックス新潟、ジェフユナイテッド千葉、モンテディオ山形、FC町田ゼルビアのフィジカルコーチを経て、2018年より大宮アルディージャのフィジカルコーチに就任。

今回は、「におい」に関係するお布団も登場?!インタビュー後編のスタートです。

睡眠導入にいい香りとは?

睡眠に効果的な香りを伺う前に、そもそも睡眠不足の原因は何が考えられるのでしょうか?

大塚さん

精神的なものと環境的なものがありますよね。ストレスや悩みを抱えていたり、日中の仕事のことが頭から離れずオンオフがつけられないなど。もしくは、いつもと違う環境で就寝したり、時差ボケしていたりでも睡眠不足の原因になりますよね。

髙橋さん

そうですね。あとは「眠れない」と強く思い悩むことで、それが強迫観念になってしまって夜になると緊張したり、夜中に何度も起きてしまったりする場合もありますね。

実際に眠れない方に提案されているアロマは、どのような香りなのでしょうか。

髙橋さん

一般の方がよく知っているものだと、代表的なものとしてラベンダーがあります。そもそもラベンダーは睡眠以外にもたくさん有効成分が含まれている精油で万能なんです。他にはベルガモットやマンダリン、イランイランなどですね。柑橘系の香りは気持ちを穏やかにする成分が含まれています。それから、効果とは別に、お客さまのお好みの香りかどうかも大切です。その方の香りの好き嫌いも考慮したうえで、香りをつくっていきます。

好き嫌いが効果に影響するんですか?

髙橋さん

はい。好き嫌いにも左右されますし、イメージにも左右されます。香りと記憶は直結しているので、その香りに嫌なイメージがあると望む効果は期待できないと考えています。ですので、嫌いなものや嫌なイメージのあるものを無理矢理勧めるようなことはしません。たとえば、いくらラベンダーが睡眠導入に効果的だといっても、ラベンダーの香りを嗅ぐとトイレの芳香剤を思い出してしまって嫌だという方も中にはいらっしゃいますよね。その方にあえてそれを勧めることはしません。

大塚さん

確かに匂いや音って脳との結びつきは強いですよね。たとえば、好きな人と同じ香りに反応してしまったり、音楽も同じだと思うのですが、懐かしの曲で当時がフラッシュバックしたり、それぞれ一瞬で記憶が蘇ってきますよね。

髙橋さん

そうですね。記憶ということに関して言うと、一度効果を感じた香りに対しては、次回以降もポジティブに受け入れることができて効果を実感しやすいです。「この香りを嗅ぐと眠れる」と脳が覚えてしまうんです。そういった香りを見つけていただくことも大切です。

「効果とは別に、お客さまのお好みの香りかどうかも大切」と、髙橋さん。一人ひとりの香りの好き嫌いも考慮し、最適な調合を行っている。

寝具と香り

寝る際はどのようにしてアロマを使用するのが効果的なのでしょう。

髙橋さん

おすすめとしては、ディフューザーで香りを楽しむ他、化粧水やボディークリーム・ボディオイルで身体に塗布することですね。体温で香りはあがってきますので、心地よく就寝できると思います。

香り以外に、アロマによる効果はあるのでしょうか?

髙橋さん

アロマには防虫などの効果もあります。最近は和精油と言って日本産のアロマも流通していて、私もヒノキを香りを防虫に使っているので、防虫剤などは使用していません。防虫効果には、ラベンダーも代表的ですし、庭木としても人気のユーカリも効果がありますよ。

実は、FUTONSTARにもユーカリの木が原料に使われているお布団があります!

テンセルというユーカリの木原料の再生繊維が使われている布団。テンセルわたを使用した寝具を製造している木村綿業の石田専務に、商品を紹介していただきました。

テンセルには天然の制菌力があり、細菌の繁殖を防いで清潔さを保ってくれるんです。また、やわらかくフワフワな肌触りもテンセル素材の特徴なんですよ。

髙橋さん

そうなんですね!ユーカリの木をわたに加工できることは初めて知りました。テンセルなだけあって、肌触りはとてもいいですね。とてもやわらかいです。

また、こちらのお布団はサンバーナーというわたをブレンドしていて、消臭効果もバッチリ。匂いの原因となる寝汗などが染み込みやすい敷きパッドなどにもオススメの素材で、酢酸やアンモニアなどに対する消臭効果を発揮してくれるんです。


こちらの商品は、制菌力のあるテンセルわたと消臭効果のあるサンバーナーわたを混合した木村綿業の敷きパッド。ハート型のキルトで、見た目にもこだわりました。商品詳細はこちら

大塚さん

就寝時の匂いって大切ですよね。汗臭いのも嫌ですし、かと言って私は香りを焚く習慣もなければ、得意でもない。ましてや、自分のベッド以外で寝る時に他の匂いがあると寝にくさにもつながりますよね。

髙橋さん

そうですね。どこかで香りがニュートラルになるシチュエーションは必要だと思います。それが睡眠時であれば、無理にアロマなどに頼らなくてもいいと思いますし、逆に就寝時に香りがあるとよく眠れるのであればそれを睡眠のスイッチとして効果的に使って頂けるとといいと思います。

睡眠への切り替えとしてアロマという選択、私も実践してみたいと思います。お二人とも今回は貴重なお話をお聞かせ頂き、ありがとうございました!

2回にわたってお届けした「香りと睡眠」いかがでしたでしょうか。
からだの不調を改善する効果があるアロマ。髙橋さんのもとへも多くのお客さまが「睡眠不足」を訴えていらっしゃるとのこと。眠れないことでお悩みの方は、ご自身の睡眠環境や日常生活を振り返って原因を探るのと同時に、からだや環境に合う効果的な寝具・布団を選び、自分にあった解決手段を取り入れられるといいですね。
その解決手段の一つとして今回ご紹介したアロマや、制菌・消臭効果のある寝具を使ってみると、もっと心地よい睡眠が得られるかもしれません。ぜひ皆様、お試し下さい!


インタビュー後に、髙橋さんオリジナルの睡眠時にオススメのアロマを調合していただいたところ、とても癒やされる香りに一同感動!これを、FUTONSTARオリジナルのアロマオイルにしてみては?と話が急展開?!乞うご期待です!

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