一つの製品には、多くの思いが詰まっている。
FUTONSTARのアイテムに込められた開発者の思いをご紹介する、商品開発ストーリーの第二回は、新潟県に本社を置く木村綿業の商品に込めた思いをご紹介します。
先進諸国の中でも圧倒的に睡眠時間が少ないと言われる日本人。中でも現代の30〜40代女性は、家事や育児、仕事に追われ、睡眠時間が足りなかったり、睡眠の質に満足がいかなかったり…。そんな睡眠に悩みを抱える女性のための寝具があるのをご存知だろうか。木村綿業株式会社の「ハートキルト」は同社の経営者である姉妹が女性のために開発した女性に嬉しい寝具だ。
女性が考える女性のための寝具
「ハートキルト」の開発に関わったのは寝具業界では珍しい姉妹経営者、社長 木村裕子氏と専務取締役 石田裕紀子氏だ。美と健康に直結する大切な睡眠。毎日の眠りの時間を今よりもっと快適にして、美しく健康になってもらいという想いから開発されたのが「ハートキルト」。その名の通りハートのキルティングが可愛らしい商品だ。
”FUTON”と”KAWAII”の2つの日本文化が合わさった「ハートキルト」の特徴でもあるハートのパターンは、コンフォーターという機械で一筆書きで描かれたもの。意匠登録されたこの工法は、創業108年の木村綿業だから成せる匠の技だ。
天然由来の素材で肌にやさしさを
見た目からもやわらかな表面の素材は、ユーカリの木が原料の再生繊維・テンセル™のニット素材を使用。そのユーカリも無農薬で育成されているというのだからその徹底ぶりには驚きだ。テンセル™の特徴は、何と言っても生地がやわらかいということ。繊維の表面がなめらかなので同じ自然素材のコットンと比べても際立ってやわらかく、デリケートな女性の肌にも安心だ。また吸湿性が高く、特有の清涼感があることもテンセル™の特徴ひとつ。寝汗をかいても蒸れにくく、爽やかさがあるという点で体に身につける寝具としては最高の素材といえる。
素材もカラーも選べるわがまま対応
裏面はコットン100%のリバーシブル仕様。両面で使えるリバーシブル対応なのと同時に、カラーバリエーションも豊富。表地4色、裏地3色の合計12パターンからカラーを選べるので、好きな色を選んで、お部屋の雰囲気や気分に合わせてカラーを変えられるのも嬉しいポイントだ。家庭でも洗えるのでカバー不要で”KAWAII”キルトの見た目と色を楽しめる。
快適な睡眠の秘密は中わたにあり!
「ハートキルト」の中わたは同社内に在籍する「睡眠環境・寝具指導士」取得者らが”さわやかな快適さ”と”心地よいあたたかさ”という2つの条件に絞って選び抜き、ブレンドしたもの。これらの条件を満たした上で、薄くて軽い、吸放湿性(=湿度が高い時には吸収し、低い時には放出して安定した温度に調整する性能)にも優れた布団が誕生。見た目の可愛らしさだけでなく、”いかに心地よく眠りに就けるか”といったこともとことん追求された寝具であることは間違いなさそうだ。
女性だけでなくすべての人に快適な睡眠を
今回は女性のためにつくられた寝具ということで紹介させてもらったが、木村綿業株式会社では日々新たな寝具の研究開発が行なわれている。現在、新潟県産米のくず米を活用した枕中材と枕製品を開発中とのこと。「ハートキルト」に続く新商品にも期待したい。
参考:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/dl/h26-houkoku.pdf(平成26年国民健康・栄養調査報告)